現在、北朝鮮は新型艦を相次いで建造し海軍の武装を更新しつつある。
 ミサイル艇も、現在新型3タイプ以上が確認されている。今回はそんな北朝鮮のミサイル艇について解説します。

各種ミサイル艇

コマール級とその派生型
 
  コマール級は旧ソ連で建造されたミサイル艇で、満載排水量80トン、p15発射機二基、25mm連装機銃1基、を搭載。
 中東戦争でのエイラート事件でミサイル艇の有用性を示したが、船体が木製で貧弱や個艦防空能力が低いかった。
 北朝鮮はソ連製のコマール級 10隻のほかに、中国のソーハン級 9隻 北朝鮮生産型 5隻、計34隻程度を所有していて、イランへの輸入もされた。

オーサ級、黄蜂級

 オーサ級は旧ソ連で建造されたミサイル艇で満載排水量210トン、p15ミサイル発射機4基、30mmAK230 2基、を搭載。黄蜂級はそれの中国版である。
 オーサ級はコマール級の問題点であった、貧弱な船体やミサイル搭載力を改めたもので数多くの国で使用された。
 しかし、依然として個艦防空能力の問題やECM下では命中精度が格段に落ちると言った問題も残されていた。
 北朝鮮ではオーサ級 8隻 黄蜂級 4隻 そしてソジュ級としてライセンス生産した14隻が運用されている。
 
  コマール級手前から2隻目、オーサ級手前から3隻目

ノンゴ級
 ノンゴ級は北朝鮮が完全独自に開発したミサイル艇(一部文献ではコルベット)でSES船体、kh35ミサイルやAK630もどきなど新たな技術が取り入れられた。
 またノンゴ級は2タイプありそれらを別に区別する場合もある。

その他ミサイル艇
 ノンゴ級以前に建造されたSES
  p15が搭載されている。
 
 また、通常船体のミサイルも近年確認

北朝鮮ミサイル艇の今
 現在、北朝鮮では旧式のオーサ、コマール等も現役だが、新型のミサイルも建造され、kh35導入によるミサイルの精度の上昇、艦載版イグラの導入による個艦防空能力の上昇など、少しずつではあるが近代化を進めている。